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ティフトン419は寒い時期は休眠状態になります。
越冬させる場合は芝を貼った時に目土をすること。新芽が吹いてくる前の時期に、土をふるい、細かくした土や砂などをさらっと上から撒いておくと良いです。
芝を貼った時期が霜柱の立つ寒い時期の場合、地面から浮いてしまうおそれがありますので目土はかかせません。
芝にとって、踏みつけるという行為はあまり良いものではありません。葉が痛むのはもちろん、地面が踏み固められて、芝がはげてしまいます。そのような場所は、芝の張り替えや、芝の種の追い撒きをお勧めします。
また、地面が踏み固められる可能性の高い場所は、時々エアレーション(尖ったもので、地面をさします)をしてあげましょう。エアレーションにより、透水性・通気性が高まり、地面の中に酸素が送り込まれます。この作業は、2~3年に1回のペースで行うますが、競技場や広場など土が踏み固められる頻度が高い場所では年に数回程度実施することで改善ができます。
芝をなるべく踏まないようにする対策として、飛び石やレンガを敷くことで、歩くためのアプローチを設けて、芝面を踏まないようにする工夫もあります。
芝を張る上で、最も大切なことは。芝の根がはりやすいように、土地を耕してあげることです。芝の育成に必要な条件は、適度な排水の良さが挙げられます。芝を貼る場所の土が粘土質の場合は、排水性が良くなる工夫(エコクレイのような土を使い改良土壌をすきこむ等)をして土壌を改良することが重要です。
芝の根は10~30センチの深さまでのびますので、根の深さを目安として耕します。やせた土地の場合は、肥料を少量すきこむと芝の成長が促進されます。
芝張る直前の大切な作業は、土地を凸凹のないように慣らすことです。レーキやトンボ等の道具があるとより楽に作業できます。大きな石ころや植物の根っこは取り除きましょう。
土地が平らになったら芝のマットを敷き詰めます。板にのりながら作業をすると、凸凹になることを防ぎ芝を張ることができます。
張り終わったら、細かくふるった土や砂を張った芝の上に均等に蒔きます(目土)。目土は、多すぎないように、芝の葉がすべて隠ないようにします。最後に足でよく踏み固めます。水をたっぷりやったら芝張りの完成です。
芝は、こまめな手入れを必要とする植物です。手入れをしてあげればあげるほど、きれいな状態で芝を保つ事ができます。芝の伸びる時期(4月~10月頃まで)は、最低月1回は刈ってあげましょう。
芝の絶対育成条件は日当たりです。日当たりの悪い場所では、プロでもキレイな芝の状態を保つことは困難です。それを考慮して、芝張りをされる場合は、日照を第一に考えて場所を選定してください。
芝の手入れは、芝刈りと他の植物と同様に水やり、病害虫の消毒、施肥、草の除去です。季節に合わせた手入れを行ってください。
この時期から、青々とした葉を茂らせます。ある程度伸びたなと感じたら、刈り込んであげましょう。刈り高は、年間通して3~5センチにした方が管理が楽です。この時期に気をつける事は、一度に深く刈り込みすぎない事です。3~5センチの刈り高を目安に少しずつ刈り込むよう調整しましょう。
芝も成長しだんだんと旺盛に茂ってきます。月に最低1回は刈り込んでください。あちこちから伸びてくる雑草を抜くのがこの時期の仕事です。また梅雨に入ると、病害虫の発生しやすくなってきます。虫は、除草剤で退治するのが無難です。殺虫剤は、スミチオンを1000倍に薄めたものをじょうろ等でまいてあげると良いでしょう。殺虫剤をまくタイミングは、月1回ぐらいの間隔でかまいません。この時期は、とてみ芝が蒸れやすいので、芝刈りをした後は、葉くずを竹ほうき等できれいに取り除いてあげる事が、病害虫の予防になります。
芝生にとっての一番の成長期です。この時期には、最低月2回くらい刈り込み作業をしましょう。また、この時期も病害虫の被害の多い時期なので、警戒を緩めないことが大切です。月1回は、殺虫剤をまくと良いです。なお、暑い季節という事もあり、水まきを怠らないように気を付けましょう。水はたっぷりとやりましょう。
だんだんに芝の成長も衰えてきます。引き続き最低月1回のペースで芝刈りをしてあげましょう。水やりもかかさないようにします。秋の気配とともに芝は休眠期に入ります。緑色だった芝が、除々に茶色くなっていきます。冬の休眠期には、週に1度程度水やりを行うだけで、とりたてて必要な作業はありません。
芝は休眠状態のため、葉が枯れ茶色の状態になります。この状態でも、芝の根は土の中で生き続けています。土が乾ききってしまうと根が枯れてしまいますので、週に1度程度水やりを継続して春までじっくりとお待ちください。
国立競技場の芝を購入された方にとって芝を張って1年目です。土地の凸凹を修正する意味で、目土をすると良いでしょう。使用する土は、目土専用の土か、黒土等をふるって細かくしたものをお勧めします。芝の上からまんべんなくさらっとまいてあげましょう。